闇が広がる
昨夜は再びの、そして春野寿美礼バージョン”エリザベート”観劇。
その細やかな情感の表現は、本当に素晴らしくて、さまざまな個人的思い入れと相俟って涙涙だった。

エリザベートというキャラクターは得てして我の強い、自分を曲げられない頑迷なひとになりがちだと思っている。
皇帝に嫁げば自由がなくなるのはわかりきっているし、子供は王家の子として乳母らに取り上げられるのも珍しくはない。そこを頑として譲らずに主張するシシィは、なかなか演りどころの加減が難しい役だ。
あれほど愛して歩み寄るフランツ・ヨーゼフ皇帝が気の毒じゃないか、となるキライがあるのはそこだと思う。

そのシシィが非常におっとりとやわらかく、やさしく、しかし毅然と真っ直ぐな気性として演じ、自我を前へ出し過ぎない頃合いの良さは、やはり、おさちゃん(春野)の昔からの演技力だなぁと改めて感動。歌は相変わらずお上手で、表情豊かな歌に磨きが掛かった感じだった。
皇帝フランツと夜の湖で歌う「夜のボート」では、わたくし号泣でした(笑)。
ハンドタオルを左手に、オペラグラスを右手に、忙しいったらもう。わははは。
はー、ほんと、観てよかった。


この先は、かなり湿っぽい個人的な思い出話なのでスルーしてくださいね。

 
続きを読む >>
Diary comments(0) trackbacks(0)
愛と死の輪舞
2~3日前、日記記事をほぼ書き終えたところでデータが消えてしまい、萎え萎えになりまた数日が経過して・・・今日、再び日記。
先日書いた内容はすっかり失念しているので、これはこれ。

最近、いきなりのスコールが多い。
実は昨日、帝劇の”エリザベート”のマチネを観て外へ出たら、雨上がりの緑の香り。宮城(ミヤギじゃなくてキュージョーね>汗)に緑が多いからだわーなんて、少しひんやりした空気と青っぽい香りをいっぱい吸い込みながら、日比谷駅までてくてく歩いたのだ。

そういうわけで昨日のエリザベートのキャスト。
相変わらず撮り方下手っぴぃだっつーのよね。ほんと。
動かないものを撮っているのに、こんなに曲がってます。

”エリザベート”は音楽が素敵だ。オーストリアがオリジナルだが、日本人にも受け入れやすいメロディラインとシシィのイメージに合った繊細なムード。
フランスミュージカルの”ロミオとジュリエット”も美しい曲が多いし、やはりヨーロッパのミュージカルは洗練されている気がする。
”ロミオとジュリエット”に関しては、現代劇にアレンジされているし、なんというか厨ニ病というかオツム手前な感じがまた、若者の一途さを表していて素敵なわけだが。
そういうわけで、エリザベートは素敵だった。
Wキャストなので来週は、春野寿美礼様バージョンを観にいく予定。
観劇時間と費用を捻出するため、結構むりくり仕事を詰め込んで、既に体力勝負になっている。私の体力が果てるのが先か、お金が尽きるのが先か!(ごら)
Diary comments(0) trackbacks(0)
無理は利かない
体調を崩して、休養のためふぃっとスペインに行ったのは、4年くらい前の今日だったかしら。
女性の願いをかなえてくれる聖人、サン・ニコラスの教会へお祈りに行ったり、テラスで甲羅干しをしたり、夕方ひとりでZARAに買い物に行ったり。
根拠はないのに、今でもたまーに、聖ニコラスや聖パンクラシオが守ってくれてるわ、なんて思ったりする(笑)。

昨夜、妹に電話をした。
skypもそうだし、今時は家の固定電話からの国際電話もとにかく低料金だから、国内の友人とお喋りするような他愛もなく、まとまりもない会話になる。気楽にうだうだ。 

遅れに遅れていた成果物が届き、結局、ぴきぴき怒り乍ら明け方まで仕事をした。
もう無理が出来ない年齢だと嫌でも思い知ったことでしたわ。
25時過ぎたら目周りに、ばーっと針でつついたような赤いぶつぶつが現れ、目玉もかぴかぴに乾き、肩が攣って、人間でなくなった感覚に陥った。
よく「仕事はいつだって全力だから、無理するなって声かけは腹が立つ」みたいなことを言うひとに遭遇するが、あれって『忙殺=充実=有能』という勘違いだと、ひとえに思うのだ。っふ。
それにしても、凄い勢いで頑張った仕事だが先方から音沙汰がない。もしや、普通にGWのお休みなのか?と訝る己れも、かなりマネジメントできない女。

何かおいしいものを食べたいなぁぁぁ、と常に思うが、何を食べたいのか自分でも思い当たらない。
ちょっとずつあれこれ、MUJIカフェの4品ランチみたいなのがいいな。化学調味料の味がしないのもうれしいし。仕事が立て込むと、ろくなものを食べなくなるのも、躯によくないと反省はするのだが。
家事をやってくれる、気立ての優しいねえやさんが欲しい・・・・。
Diary comments(0) trackbacks(0)
文芸あねもね : 彩瀬まる 豊島ミホ 蛭田亜紗子 三日月拓 南綾子 宮木あや子 山内マリコ 山本文緒 柚子麻子 吉川トリコ
評価:
彩瀬 まる,蛭田 亜紗子,三日月 拓,南 綾子,豊島 ミホ
新潮社
¥ 704
(2012-02-27)
Amazonランキング: 18330位

「震災復興チャリティ同人誌」という文庫のコシマキは天邪鬼の私には、あっちでもこっちでも震災チャリティだな、と正直、癇に障ったのは事実だ。善行は黙ってやれ、というのが持論なもので。

しかし、そんなこと関係なかった。
R-18文学賞由縁のこの作家10人の作品の面白かったこと!どの短編も力がある。
読み始めると、どんどん惹き込まれて面白くて止まらなくなる。
イタいひと、しょぼいひと、困ったひと、どの女性(主に主人公)も何処か愛しく思えるような部分がある。
どんな女性も持ち合わせている部分。理性があるひとは奥深くに押し込めている、逃げたいひとは見ないようにしている、だらしないひとはぐずぐずに流されているような”部分”がさらっと意地悪くなく描かれているのだ。
嗚呼、女性の文章が苦手な私なのに、この10人の文章はひとつも嫌じゃなかった。
それは、震災復興に本気で役立ちたいというマスラオな志が漲っているからだろうな。
見返りを求めない、大損は困るだろうけど、儲けなんて関係ない、全部毛布や橋の手すりになったらうれしい、と突き進むタオヤメのマスラオ。

チャリティだったのだと認識したのは読後だった。
知らずに読んでも清々しく、気持ちよく胸のなかがさわさわした本だった。
Books comments(0) trackbacks(0)
赤ちゃんがきた
久々話題にのぼるが、ヨシモトからふたり目の赤ちゃんがやってきたとメールが届いた。あれまー。
常連の方々には既にお馴染み且つ懐かしい名前かと思いますが、ヨシモトというのは私よりもうーんと年下の、顔がきれいで頭もよいが飲んだくれの男の知人であります。
知り合ったとき彼はまだ23〜4歳だったのね。嗚呼、時の流れるのは何とはやいこと。
さっそくデパートへお祝いを探しに行く。
最初のお嬢ちゃんには名前を刻印した銀のスプーン。今回も銀の小さなコームに名前を入れてもらう手配をする。
名入れに1か月もかかるが、そこは外せない条件だから。
気分はすっかり、親戚のおばちゃまである。

肩こりが酷い。ごりごり。
目を使い過ぎだろうな、とわかっていても休めるって実際には無理である。
ゆっくりお風呂に入りたいなぁぁ←入ればいいぢゃん。

携帯メールはいつまで経っても得意にならない。
変換候補の変なとこ触っちゃった!みたいなミスだらけで全然出来ない。
あれを、思い切りきれいに作ったネイルで器用に打つ若いお嬢さんたちは本当にすごいわ。
周囲の友人はほとんど携帯(スマホ)メール派。
顔文字とか絵文字をちりばめて可愛いメールを送ってくるのよ。その返事が億劫・・・。
実は昨夜も、陽子姉さまから超長いメールが届いたのだが、ついついスルーしてしまった。用件は伝えたし、いいか・・・みたいな感じで。
PCだったら、あっという間に返信するんだけどねぇ。
Diary comments(0) trackbacks(0)
ご飯食べ過ぎ
今に始まったことじゃないけれど加島屋の鮭とか松前漬けの瓶詰めを買うと、文字通りたらふく、まさに丼飯かきこんじゃってどうにもならないわよね。ほんと。
白いご飯が底なし沼のように胃に収まってゆく様子が恐い(笑)。

先日、青山ダイヤモンドホールの地下のSeven Seasでランチをした。
「オークラ系列だからお味もそこそこだし、ゆっくりお茶も出来るから」と友人に誘われて。ビュッフェスタイルは実は、自分の食べる適量が解らない愚か者の私は得意ぢゃないんだが、今回は大丈夫だった。あぁ、よかった。
それにしても、皆よく出歩いているし、知っているなぁぁ、と感心。
青山や表参道は行くたびに様子が変っていて、毎回浦島太郎状態、今回は東急プラザ(だっけ?)が出来て行列していた。
彼女と「せっかくだから寄りましょうね」とか言っちゃって行列に出くわしたら「あらやだ、並ぶの大っ嫌い!」とUターン。わははは。

陽子姉さまに「帝劇の”エリザベート”観ることにしました」と言ったら「オサあさ、どっち?」と訊かれたので「おさちゃん(春野寿美礼)とあさちゃん(瀬名じゅん)も、両方です」と即答。
「で、トートは誰?ゾフィーは?フランツやルドルフは?」と問われて絶句。
え”っっ???誰だっけ???  「ぷっ!要するに、なじゃはオサとあさこを観たいわけね。他は興味ないわけだ」 あ”っ、え”っ??と大慌て。でも、確かにそうなのよね。うん。
Diary comments(0) trackbacks(0)
花のみちの桜
先週末、兵庫の宝塚大劇場に行って来た。
駅から宝塚大劇場や音楽学校に続く道は、桜並木をはじめ様々なお花が植えられ「花のみち」と呼ばれている。
先週半ばには強い風が吹いたり雨も降ったので、桜はもう無理かしらと思っていたけれど、大丈夫!まだ健気に咲いていた。此処でこんなふうに桜を見上げ、公演では緑の袴姿の初舞台生の口上を聴くのは何年振りだろうと思うと、感無量。
私の御贔屓はこの公演で退団をする、入れ替わりに希望に満ちた初々しい初舞台生がやってくる。
そんなふうにして次の時代のスターさんが現れるのだなぁ、と10代や20代の頃とは違う思いでいっぱいになった。

懐かしい「歌劇せんべい」とか「乙女まんじゅう」を買ってきた?と周囲から聞かれたが、「ぃーゃ、買ってきたのは蓬莱の肉まんっ!飛行機のなかで肉まん臭ぷんぷんだった」と答えて爆笑される。
妹なんて電話口で声も出ないほど笑っていた♪
Diary comments(0) trackbacks(0)
THE HELP とマリリン
先日の日記でもぼやいた通り、著しく語彙が減ってとても感想などおこがましくて書けたものじゃなくカテゴライズもできないが、ちょびっとだけ。
暫く前、1日に立て続けに2本観た。
待っていた仕事が届かなくて、苛々しながら待つくらいなら映画観に行っちゃう!てな勢いで。
映画は2時間程度だから2本立てなんか軽いわよー、とばかりでバッチリだった。

”THE HELP” 、確かに素晴らしかった。
思想的な観点というよりは、どんなふうに黒人差別がひとの心に沁み込んでいるのかがリアルに感じられて、残虐なシーンなどないだけに背筋が冷たくなるような。
オスカー受賞のオクタヴィア・スペンサーももちろん、ヴィオラ・デイヴィスほか黒人メイド役の女優さんたち、乾いた空虚感を漂わせて迫力があった。

”マリリン”がねぇぇ、もう泣けるくらいキラキラ切なくて、素敵で。
マリリン・モンローを演じる俳優の宿命として、まずは『似ているか否か、またはどのくらい本物そっくり』なのか、というところから必ず論じられてしまう。
ミシェル・ウィリアムズは確かに似ているし、あの、ふわぁぁっとはかなくて頼りなさげな表情なんて、よくぞここまで、と思うが、観ているうちにどんどんそんなこと関係なってゆく力がある。
『前以て似せる』から始めるハードルの高い役をこんなに魅力的に見せるなんて、女優さんて凄いわ。
彼女の7日だけ恋をする青年にエディ・レッドメイン。私このひと好きなんです。
以前、マット・デイモンのCIA物”グッド・シェパード”で彼の息子をやっていたし、確かエリザベスにも出ていたと思う。
取りたてたハンサムさんでなくても、英国人らしいムードが全身に漂ってサマになる。
今回の役も、育ちの良さが放つ嫌味のないピュアな空気、はにかみと若さゆえのイケイケさを絶妙に演じていた。
ケネス・ブラナー、ジュディ・デンチも、あ、そうそう、エマ・ワトソンちゃんも初々しくて良かったし、英国の映画はしっくり落ち着いていていいわぁぁ。


Movie comments(0) trackbacks(0)
激減する語彙
自分の生意気盛りってやっぱり10代後半から20代までだったなぁぁ、と痛感する今日此頃。
だってさ、いちいち感じることあってエラそうだったもん(笑)、第一、語彙が多かった。
必ずしも多弁じゃないのに、痛烈なことを言うための言葉は溢れるように持っていた。
慶應ボーイに「君、なに様?!」と言われて「なじゃ様」と答えた栄光(違)の日は既に遠い。
今はザルから水が漏れるように語彙が減るのを、嫌というほど感じている。ちょっとしたことを言おうにも何といっていいか思い浮かばない。適切な言葉が見付からない。
そういうわけで、感想は「よかった」「ふつう」「よくなかった」の三択。というか、「ふつう」っていったい何。

皆さま、ご存知でしょうが、このblogにも一応アクセス解析がついております。
別に念の為というか何となくなので、IPアドレスとかは正直見ていません。実は検索ワードがすごく楽しいんです。
ここで初公開(興味ないですかね)しますが、去年の夏からすごく多いのが”カイエターナ”と”アルバ公爵夫人”、ああ、そうですよね、日本では知名度がないけれど82歳の花嫁で話題になったからね、他に引っ掛かるサイトもないかもね。ふむふむ。
あまり心当たりがあまりないのは”グウィネス・パルトロウ”で、通年で断然多いんです。えぇぇ?ケロヨン(をい)のことなんて話題にしたっけ?くらいの認識。だからといって自分で検索して試そうとは思わない。めんどくさいんで。
最近一気に増えたのが”春野寿美礼”様←様付け。
帝劇公演も近づいてきたし、そういや、私もやたらと検索しています。自分のブログは掛かったことないけど(笑)。おさちゃん(春野様愛称)ファンの方々が、此処に辿りついて落胆するさまが目に浮かぶようで本当に申し訳ない。
”銀座 白いばら”とかも結構あります。お勤めしたかった発言のせいだろうなぁ。
そんなこんな、なかなか面白いものです。
Diary comments(0) trackbacks(0)
チャペック戯曲全集 : カレル・チャペック ヨゼフ・チャペック 田才益夫訳
評価:
カレル・チャペック,ヨゼフ・チャペック
八月舎
¥ 3,990
(2006-11)
Amazonランキング: 440724位

書影ないんだ、やっぱり(笑)みたいな。

カレル・チャペックって一般的にはどういうイメージなのだろうか。
かわいらしいワンコのダーシェンカを書いた作家?それともロボットという言葉を生んだ戯曲『R・U・R』かしら?そういえばお名前拝借のカレルチャペック紅茶店なんてあるわよね。

私はこの厚くて重い本のなかのたった一編『マクロプロス事件』を読みたかったのだ。
なにせマイナーな本だから、表題書名の版はとっくに絶版だし、中古が嫌というわけでもないけれど時間を掛けて他の作品を読むのも楽しいと思ったから。

マクロプロス事件は、なんといったらいいのかなぁ、不死(ほぼ)の命を与えられた女性が名前や男を変えながら生きる様子を描いている。
もしかしてチャペックは喜劇のつもりもあったのかもしれないけれど、途轍もなく孤独で辛い物語に私は感じられた。

戯曲は読み手の想像力をかきたててくれる。
登場人物の顔を知っている誰かにいつの間にか置き換えることもあるし、漠然と浮かないまま読み進むこともある、顔がなくても台詞が生きているように動き出すこともあって、それが楽しい。

Diary comments(0) trackbacks(0)
| 1/65 | >>