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文楽 通し狂言仮名手本忠臣蔵

 

1年振りに文楽を観劇しました。

通しですから、大序から最後の十一段まで通して観るとおよそ10時間にもなってしまい、もちろん観たいのはやまやまなれど、今回は第二部、七段目「祇園一力茶屋」から討ち入りを果たして引き上げる十一段「花水橋引揚」までを。

それでも、ちょこちょこ休憩を挟むとはいえ5時間余りの長丁場。それがねー、全然飽きないんだな、凄いわ、あの力量。

 

七段目、一力茶屋で、おかるが兄の平右衛門から、夫の勘平は腹を切て死んだと聞かされる場面。

失神したおかるが正気に返って再度、勘平の消息を尋ねるところ「ちええ、情けねえ、また尋ねをるかやい」と言われながらも兄に縋りつき震わせる肩のいじらしさ。もとは己れの短慮から出たことだけれど哀れを誘わずにはいられない表現です。

 

そして九段目の山科閑居の息詰まるような熱い遣り取り。

由良之助の妻お石と本蔵の妻戸無瀬の丁々発止、そこから、由良之助と本蔵ふたりの緊迫感あふれる対決と、由良之助の本心を知った本蔵が師直の屋敷絵図を渡し遂に断末魔を迎える件のドラマティックな展開の見事さときたら、ほーんとロックよ、ロック。

鶴澤藤蔵さんの太棹がね、とにかくすごいの。文字久太夫さんの語りと藤蔵さんのガンガン繰り出す三味線は、まさにロックです。

藤蔵さん、3回位弦切っちゃってました(笑)。

 

一部も観たかったです。そこはまったく残念無念。

 

蛇足ですが、豊竹咲寿太夫さんは本日もイケメンでした(小声)。

 

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宝塚宙組東京公演 エリザベート

Del Tod

 

ウィーンミュージカル「エリザベート」が日本で上演されるようになって20年目だそう。

さすがに私も全公演は観ていないけれど、宝塚版に加えて東宝版(男女のミュージカル版)や宝塚OGのガラコンサートなど、随分観ているかも。

そして宝塚でのエリザもつい一昨年に花組で上演されたのも観劇。

だから、食傷気味で、この宙組公演はあまり気乗りがしなくて1回しかチケットを取らなかった。

 

がーーーっ!失敗!

観たらとってもよかったんだもの(笑)。

 

画像はエリザベートのプログラム表紙だけど、主演の黄泉の帝王トート閣下(中二病的よね、詳しいストーリーはこちら)はこのひと、朝夏”まぁ様”まなとさん。

長身、超絶手長脚長さん、色白の少しファニーフェイスで独特の清潔感と初々しさがあり日頃私は「ギムナジウムの男の子のようだなあ」と感じているトップさん。

 

さすがに20年も上演していると、その時々の演者によって様々な解釈と個性が加味されて、悪くいうと手垢のついたキャラクターになっていく。それを練れているというか、手垢がついたというかはそれぞれの感じ方だが。

私が食傷気味に感じていたのもそれだ。このblogのタイトルではないけれど cliché なのだ。

それが今回のエリザベートは予想を裏切る新鮮さだった。

 

まずトートが知的である。

過剰に見得を切ったり大仰なパフォーマンスがない。シシィへの愛情はあるがあからさまに表現しない。シシィへの愛以外には無関心だから他の事柄には酷く冷淡、どうでもいい。愛の炎が青いって感じなのだ。確かにね、この世の者ではないわけだから、これがまさに核心なのかもしれないと思わせる。

 

長年上演されていると、観客にはMy best of Der TODがあり、それと比較して評価するものだ。

どんなトートも最終的には好きか嫌いか。

私は、朝夏トートが気に入った。おそらくこれが私のBest of トート閣下だと思う。

 

 

 

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赤坂ACTシアター TOP HAT
赤坂ACTシアター『TOP HAT』初日を観劇してきました。

主演は宝塚歌劇団宙組の新トップスター、朝夏”まぁ様”まなと君です。
アステアが大好きな私ですから、上演発表があった時から楽しみで楽しみで周囲に「なんといってもアステアとロジャースなんだから期待し過ぎちゃダメよ」と注意されていた程(笑)。

そんな事わかってますって。
アービング・バーリンの音楽、ハーミズ・パンとアステアで振り付けたダンス、史上最高のダンシングペアであるアステア&ロジャース、このふたりを超えるペアは二度と現れることはないと確信していますからね。

でも素敵でしたよ。
まぁ様と実咲”みりおん”凛音ちゃんのちょっと懐かしいような大時代的なおおらかなダンスと輝くような笑顔。
名曲にのって軽やかに踊るふたりは眩しい程に綺麗でした。

やっぱりこういうクラシックでハッピーエンドのミュージカルっていいよねええ。

秋にはロンドン版『TOP HAT』の上演も決定しています。別に私は営業さんじゃありませんけどね。うふふ。
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Zeppブルーシアター ラヴ・レターズ
数日前、六本木のブルーシアターでパルコ劇場主催の朗読劇「ラヴ・レターズ」を観ました。

25年程前から時々上演されて、思い出しては観に行きます。
私は1990年、96年、2006年、そして今年2015年、と4回観ています。
自分が観たいと感じる心境の時、このひとの声を聴きたいと感じた時、このひとのアンディとメリッサ(ふたりの名前です)、そんな時に思い立ってチケットを取りふと出掛けることに。もちろん、人気のあるキャストだと取れない場合もままあるわけですが。

私が今回観たのはこちら(TOSHI-LOW&大空祐飛)、私的には今までで最年少キャストでしたがとてもよかったです。
声のお仕事をしているふたりではないので、とてもナチュラル、芝居がかっていない分とても感情移入しやすくてすぐに独特の世界観に入り込めました。
最近は東京でしか上演されないのが残念ですが、機会があったら観ていただきたい演目のひとつです。
男性女性、年齢、まったく関係なく楽しめると思うし、観た後に、あのひとがアンディ役だったら?とかこのひとがメリッサ役ならいいかも、なんて妄想するのも本当に楽しいと思います。

このところ割と少人数のお芝居を観るのが楽しくて(大作は別として)、年明け早々、素敵なものを観たなあという気分です。
 
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帝国劇場 モーツァルト!
帝劇『モーツァルト!』を観劇しました。
ヴォルフガングは山崎育三郎、コンスタンツェは平野綾、ヴァルトシュテッテン男爵夫人は春野寿美礼、のバージョンです。
山崎育三郎を観るのは初めてでしたが、表情豊かで生き生きとして魅力的なヴォルフガング。そして平野綾はなんとなくアニメのひとというイメージばかり強かったのですが、こちらもまた体当たり、若さと愛情を持て余して苦しむコンスタンツェだったと思います。

果たして歌が台詞として成り立っているだろうか、というところだけはちょっと不安があるのですが、だからといってベテラン勢の歌がきっちり場を締めているかというとそれも微妙です。

男爵夫人の春野寿美礼の「星から降る金」はこの演目でも代表的な歌ですが、歌詞が明瞭で台詞として成り立たせる力がある彼女の歌唱によってモーツァルトの才能を象徴する意味合いを持たせることができているように感じました。贔屓目じゃないと思うよ(笑)。

とても佳い作品だと思うし、キャストも魅力的だと思うけれど、私個人が日本人のミュージカルに常に抱く違和感を改めて如実に表しているように感じてしまった舞台でした。

 
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シアタークリエ シェルブールの雨傘
少し前になるけれど、シェルブールの雨傘を観てきました。
シアタークリエはこじんまりとして割と好きな劇場です。そして、登場人物が多すぎないお芝居も大好き。

ジャック・ドゥミとミシェル・ルグランであまりにも有名な作品です。
私はとにかく音楽が大好きで、映画も何度も何度も観ました。ラブロマンスとしてもいいけれど、単純な悲恋物語というよりも、最近思うのはフランス人て大人だな、どこか突き放したような人生のお話だな、としみじみとした感想も持っています。

そして、今回の公演。
ジュヌヴィエーヴは野々すみ花ちゃん、若々しく歌声も素直で、それだけでもジュヌヴィエーヴにぴったり、でも何か芯に強いものを感じさせてとてもよかったです。
ギイは井上芳雄、この方、人気のあるミュージカル俳優さんよね。日本のミュージカル事情に疎い私でも知っている程のひとですものね。声がね、しっかりと明るくて歌詞が明瞭でした。
シェルブールは全編、歌詞が台詞だからこの点は非常に重要ね。
歌に感情をのせてこその演技ということは、歌唱力は必要だけどただ歌い上げる力ばかりじゃ伝わらない、でも芝居として成立させるためには一定以上の技術も必要。難しいですね、ミュージカル。

脇を固める俳優たちも安定して素晴らしかったです。

東京、福岡、大阪は既に終わってしまい、残すは名古屋のみ。
中日劇場はクリエよりも随分大きいので、装置や演出にも変更があるかもしれない。でもきっといい公演になると思う。
ルグランの音楽が好きなひとには楽しめると思います。
 
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卒業のタカラジェンヌ
壮えりたん一帆様が晴れやかに卒業されました。

 
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日生劇場 昔の日々
暫く前に日比谷の日生劇場で『昔の日々』を観た。
出演は、堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい の3人芝居。ハロルド・ピンター作、デヴィッド・ルヴォー演出ときた日にゃ観ずばなるまいて。

デヴィッド・ルヴォーは名前だけは知っていたものの『ルドルフ』も観ていないし、でもハロルド・ピンターは映画の脚本も幾つか書いている。よく解らないけれど胸がときめく顔触れ(笑)。

主催側も随分と熱心に宣伝していたのは、客入りがどうこうというのもあろうけれど、華やかなミュージカルなどばかりでなくこういう作品も手掛けていきたいのだとの表れかと解釈した。

出演者は3人だけ、ディーリーとケイト(堀部と若村)夫婦の元に20年振りにケイトの旧友アンナ(麻実)が訪ねてくる物語だ。
ごく普通の男性であるディーリー、少女のようなケイト、大人っぽく謎めいて美しいアンナ。
3人の会話は最初から理解しづらい、内容にも微妙な齟齬があり、誰かが嘘をついているのだろうか?本当にケイトとアンナは知り合いなのだろうか?ディーリーとアンナは面識はないのだろうか、そもそもケイトとディーリーは夫婦なのだろうか?
物語が進むにしたがって謎が深まり、何を見ているのかが曖昧模糊としてくる。
それがある瞬間に雷にうたれたように気付く。そうだったのか、そうなのか、と。
そこから一気にラストに向かう3人の芝居が圧巻だ。

本当に面白かった。佳い舞台を観た。
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宝塚星組東急シアターオーブ公演 太陽王 ―ル・ロワ・ソレイユ―
なんだ、深刻そうにしてるけどしっかり遊んでるんぢゃないか!というお声も多々あるかとは思いますが、そうです。
ちゃんと観るものは観ています。わはは。

 
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卒業
大好きな蘭寿とむ(まゆさん)の卒業が発表になって少々凹んでおります。


 
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